スタジオジブリの最新アニメ映画「コクリコ坂から」(7月16日公開、宮崎吾朗監督)の主題歌を歌う手嶌葵(24)が22日、都内で、「コクリコ坂から」×KDDIキャンペーン発表会に出席した。ジブリが、ネット向けにコンテンツ配信を初解禁、手嶌が出演するキャンペーンCMのメイキング映像もお披露目された。7月2日から放送されるCMについて手嶌は「横浜の美しい洋館とすてきな風を感じることができました」とはにかみながら紹介。

 心に染み込む透明感あふれる歌唱で、主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」を披露した。「とてもさわやかで、少しドキッとする曲を作ってくれました。CMで流れますので、横浜の風景と一緒に楽しんでください」と照れながらPR。同曲は、76年の同名ドラマ主題歌で、歌手森山良子が歌ってヒットした。作詞した万里村ゆき子氏が、今回、映画の設定に合わせ2番の詞を追加した。

 手嶌にとって、ジブリ作品の楽曲は、06年「ゲド戦記」以来。当時、無名の新人ながら宮崎吾朗監督に抜てきされ、挿入歌「テルーの唄」でデビューした。CD約30万枚、配信ダウンロード約65万件を記録するヒットとなった。

 映画は、高度経済成長期の63年、横浜を舞台にした高校生男女の青春物語。長沢まさみ(23)と岡田准一(30)が主人公の声を担当する。