韓国の人気俳優イ・ビョンホン(41)が16日、ユニセフハウス(東京・港区)を訪れ、東日本大震災への支援を受けた日本ユニセフ協会から感謝状が贈られた。

 ユニセフ関係者ら約100人の出迎え受けて会場に現れたビョンホンは、黒のスーツ姿で、落ち着いた表情に少し笑顔を浮かべファンの歓迎に応えた。

 到着して早々、同協会専務理事の早水研(62)東日本大震災支援本部長から、被災地の状況や支援活動などの説明を約30分受けた。

 食い入るようにパソコンのスライド写真を見詰め、「これは仮設住宅なのですか」などと質問。津波の写真などにも興味を示し、真剣なまなざしで見つめた。

 ビョンホンは、03年からユニセフ韓国国内委員会特別大使としても活躍。震災直後から「日本の人々に希望を与えるために立ち上がらなければならない」と韓流スターたちにも呼び掛け、支援を行ってきた。

 韓国国民へ宛てた感謝状を代表して受け取ったビョンホンは「このような感謝状をいただき、恐縮しています」と感謝。「東日本大震災直後も時間のたった今も、この震災に対する自分の気持ちを言葉で表すのは難しいです」と気持ちを表現。「ただこう言うときだからこそ、希望を失わず、周りに必ず支えてくれる人がいますから頑張っていただきたいと思います」と被災地へ向けて温かいメッセージを送った。