バレエダンサー熊川哲也(39)が2日、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで会見を行った。熊川は今年から5年間、同所の初代芸術監督に就任することが決まっており、記念公演として、自身が設立したKバレエカンパニーによる「シンデレラ」がこの日、初日を迎えた。

 「ヨーロッパのように劇場がすてきな社交の場になり、シアター文化が根付いていけばうれしい」と芸術監督として抱負を語ったが、今作では監督業に専念している。「人に運転を預けてしまうのでドキドキしています」。

 演目「シンデレラ」については「一夜のサクセスストーリーみたいに言われるけど、シンデレラの努力が報われる物語。世にシンデレラストーリーは存在しないし、情熱を持って生きた結果だと思います」と熊川流の解説を施した。

 初日を記念してホール前にはレッドカーペットも敷かれ、みのもんた、神田沙也加、生島ヒロシ、叶美香らゲストも訪れた。