1970~80年代に多くのディスコミュージックをヒットさせ「ディスコの女王」と呼ばれた米女性歌手ドナ・サマーさんが17日、フロリダ州の別宅で、がんのため死去した。63歳だった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が代理人の話として報じた。

 70年代のディスコブームが生んだスターとして知られ、米音楽界最高の栄誉であるグラミー賞を5回受賞。多くの米歌手に影響を与えた。ヒット曲に「愛の誘惑」「アイ・フィール・ラヴ」「ラスト・ダンス」など。

 48年、米東部ボストン近郊生まれ。教会のゴスペル合唱団で歌に親しみ、高校卒業後、ニューヨークに出てミュージカルに出演。その後、欧州でも活躍した。

 オバマ大統領は「彼女の声は忘れられない。音楽業界は伝説の人物をあまりにも早く失ってしまった」と死去を惜しむ声明を発表した。