人気キャラクター、ドラえもんが3日、誕生日を迎えたのに合わせ、川崎市は同日午前「特別住民」として登録、区役所などで希望者に特別住民票の無料配布を始めた。オープン1周年の「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」でも同日午後、ドラえもんに特別住民票を交付するセレモニーがある。

 22世紀からやって来たロボット、ドラえもんは2112年9月3日生まれの設定。この日が生誕100年前に当たり、香港でも大規模なイベントが開かれるなど盛り上がりを見せている。

 特別住民票はドラえもんのイラスト入りで、プロフィルや身長、体重のほか、家族は「野比のび太」、妹は「ドラミ」などと記載。ドラ焼きが好物で、ネズミが嫌いなことも記されている。

 川崎市多摩区役所では3日午前、約40人のファンが特別住民票を入手。妻と訪れた会社員矢幅圭一さん(29=札幌市)は「自宅に飾って自慢したい。ドラえもんと同じ川崎に住んでみたい」とうれしそう。

 川崎市は区役所などで12万9300枚を配布する予定で、市のホームページでも今月30日までダウンロードできる。同市は一般の住民票の写しや印鑑登録証明書などにも、ドラえもんなどの絵柄のすかしを1年限定で入れ、“藤子ワールドの町”をPRする。