1960~70年代の人気グループ「クレージーキャッツ」の一員で、名脇役として活躍した俳優の桜井センリ(さくらい・せんり、本名千里=せんり)さんが東京都新宿区の自宅で死去していたことが12日、分かった。86歳。ロンドン生まれ。葬儀・告別式の日取り、喪主などは未定。

 警視庁牛込署によると、11日夜、新聞が取り込まれていないことを不審に思った近所の住民が110番した。病死とみられる。一人暮らしだった。

 ロンドンで3歳まで過ごした後、東京で育った。早稲田大在学中からジャズピアニストとして活動。フランキー堺さんのバンドなどを経て、60年からクレージーキャッツに加わり、女形のギャグなどで味を見せた。

 クレージーが主役の映画や植木等さんの主演映画に多数出演。山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズに準レギュラーとして登場し、「15才・学校4」「たそがれ清兵衛」などに出演した。

 テレビでも殺虫剤のCMの「センリばあさん」で人気を集めたほか、バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」やドラマ「前略おふくろ様」などで活躍した。