人気歌舞伎俳優で、テレビドラマなどでも活躍した中村勘三郎さんが5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため東京都文京区の日本医科大付属病院で死去した。

 演出家串田和美さんのコメント。

 「どう受け止めればいいのか、言葉になりません。4月に平成中村座で『法界坊』を演出した際、本調子に戻ったと安心したばかり。7月に長野県松本市でコクーン歌舞伎の最新作『天日坊』に飛び入り参加したのが最後の舞台になってしまった。手術前に『どんな手を使っても治るからな』と言っていた。(コクーン歌舞伎など)大きな荷物を託された。何と戦い、何を残そうとしたのか、整理したい。もっともっと一緒にやりたいことがあったのに無念です」。