iPS細胞を使った世界初の治療をしたと発表した後、大半をうそと認める騒動を起こし、その後、一時タレント活動をしていた医学研究者森口尚史氏(48)が20日夜、都内でトークイベントに出席し、世界的な研究機関から所属のオファーが来ていることを明かした。

 森口氏は「欧米の一流研究機関からオファーがきている。人事の問題があるのであまり言えないが、(オファーを)受けさえすれば」と述べ、近々研究者として再活動する可能性を示唆した。研究機関の名前はまだ言えないというが、「海外の一流機関が(技術を)評価してくれたことで、何とか生き延びられる」と説明した。

 森口氏は昨年11月に芸能事務所と契約しタレント活動をしていたが、これまでに同事務所との関係を絶ったことが分かっている。この日、「芸人ではございません。フツーに研究者に戻りました」と説明し、タレントではないことを強調した。

 今月初めに出した電子書籍「iPS細胞騒動」では自身の肩書を「元東京大学特任教授・医学ノンフィクションライター」としている。

 また同イベントには、元俳優の黒田勇樹(30)も出席した。妻で歌手の中村瑠衣(26)と離婚調停中だが、その件について聞かれると「僕、離婚調停中で守秘義務があるので、全然何も言えないです」と話した。最近は演劇の講師や、こういったイベントに出るなどして生活しているといい、自身の負債が現在、75万円あると明かした。