歌手氷川きよし(35)が15日、東京・芝公園のザ・プリンス

 パークタワー東京で、明治座創業140周年記念ファイナル「氷川きよし特別公演」制作発表を行った。公演は来月2日から30日まで東京・明治座で行われ、「銭形平次

 ~きよしの平次

 立志編~」と「氷川きよしコンサート」の2部構成。

 この日はグレーのスーツ姿で登場した。現在は台本を覚えている最中で、「明日から稽古が始まるんですけど、まだ半分くらいしか(せりふが)入っていないんです。今日帰ったら頑張らないと」と話した。1カ月間の公演に備え、体力づくりにも励んでいると言い、「先日、いきつけのプールに行って、蒸気の出るミストルームに入ったら、50代くらいの女性の方に『氷川さんですよね』話しかけられました。いろいろとトークをしてたんですけど、年齢を聞かれたので、冗談で『21歳です』と答えたら、その方はパーっと部屋から出て行かれました」とエピソードを明かし、笑いを誘った。

 公演については「銭形平次の脚本を見たとき、命の大切さが描かれていて、涙が出てきてしまいました。劇を見て、心のおみやげみたいなものをお持ち帰りいただければ」と話した。公演の企画者で、昨年5月死去した所属事務所前会長の長良じゅんさん(享年74)については「会長が亡くなってから、自分の中でまた1つ大きくならなきゃいけないなと思います。『会長がいたらこういうふうに言われるな』っていうことを考えながら、2年前の座長公演とはまた違うものをお見せしたい」とコメントした。

 会見の最後には、神妙な面持ちで「私事で恐縮ですが、1つご報告があります。実は、ついに…」と切り出し、取材陣を色めき立たせた。だが、直後に「5月29日に、アルバムを発売いたします!」と新作の宣伝をして、記者たちをズッコケさせると、白い歯を見せて茶目っぽく笑った。