高級自転車を窃盗した疑いで今年7月に逮捕された、お笑い芸人兼島ダンシング(本名・兼島信茂)被告(39)の判決公判が26日、東京地裁で行われ、懲役2年、同様の別件で懲役4月、計2年4月の実刑判決が言い渡された。

 兼島被告は、高級自転車に狙いをつけ、無断で写真撮影しネットオークションに出品、落札を確認した上で盗むという犯行に及んでいた。今年3月にも同様の事件で逮捕されており、2件の犯行は、公判最中と執行猶予付きの有罪判決が出た直後だった。

 若園敦雄裁判長は「相当重い。根深い常習性がある。犯行は大胆で悪質。犯罪は深化している」と理由を述べた。兼島被告は「被害弁償を進めていきたいと思います」と述べ、判決理由は分かりましたかと聞かれると、小さな声で「はい」とうなずいた。

 同被告は8月に松竹芸能との専属契約を解除されている。