1950~60年代に「ウエイク・アップ・リトル・スージー」などがヒットした米国のカントリー音楽の兄弟デュオ「エバリー・ブラザーズ」の1人、フィル・エバリー氏が3日、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のためロサンゼルス郊外の病院で死去した。74歳。AP通信が伝えた。

 初期のビートルズが自分たちを「英国のエバリー・ブラザーズ」と呼んだことがあるほか、兄弟の音楽はボブ・ディランさんら多くのミュージシャンに影響を与えた。

 フィル・エバリー氏は米シカゴ生まれ。両親はフォークとカントリーの歌手だった。兄のドン氏と共に40年代に音楽活動を開始し、2人の歌声のハーモニーが人気となり「バイ・バイ・ラブ」「オール・アイ・ハフ・トゥ・ドゥ・イズ・ドリーム」などの多くのヒット曲を出した。

 73年には仲たがいしてそれぞれソロ活動に入ったが、83年以降は再び一緒に活動した。