俳優の市村正親(65)が早期の胃がんと診断され、入院・加療を要するため25日より東京・帝国劇場で上演中のミュージカル「ミス・サイゴン」を休演することが27日、明らかになった。同舞台の共演者からは心配する声が続々とあがっている。

 市村の休演を受け、市村と同じエンジニア役を演じている俳優の駒田一(50)は28日に自身のブログで、「言葉がありません。残念でしかたありません。色々な思いが頭を駆け巡ります。とにかく回復を願うばかりです」と動揺を隠しきれない様子。また、ヒロインのキム役を演じている知念里奈(33)と昆夏美(23)もそれぞれのブログで、「ご本人の悔しさを思うと、胸が苦しく、病気の事も心配でなりませんが、市村さんのサイゴンスピリットを大切に引き継いで、みんなで心一つにして、公演をつづけていきます」(知念)、「うまく言葉に出来ません。ただ、これからもこの作品と真摯に向き合う。それが私に出来ることであり、すべきこと。今はこの一言。市村さん、待ってます!!」(昆)との思いをつづっている。

 市村は「皆様には、大変にご心配とご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございません。何卒今後とも、最新演出の『ミス・サイゴン』に変わらぬご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」とコメント。なお、市村の休演中は代わりを俳優の筧利夫(51)が務める。