上方落語協会会長の桂文枝(71)が28日、大阪市内で、ファン感謝イベント「第24回彦八まつり」(9月6~7日、大阪・生国魂神社)の発表を行い、打倒「ハリー・ポッター」を宣言した。

 文枝がライバル視したのは先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)にできたばかりの同映画を再現した新エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」。文枝はすでに2回行っており「バタービールも飲んで参りましたが甘い…。ツエも買って参りました」と報告。ハリポタ・ワールドを十分に“検証”していた。

 その上で「あちらよりおもしろいのは間違いないですし、何より安い!

 彦八まつりの期間中は、ハリポタ(USJ)より人を集めたい」と、USJ話題の新アトラクションに対抗心を燃やした。

 文枝といえば、毎年誕生日の7月16日に開いている「文枝フェスタ2014」で、淡路島にちなんだ新作「神話・日本国創世譚

 淡路島誕生」を披露した際、ヒット映画「アナと雪の女王」に着想し、ドライアイスを演出に使うなど、旬には敏感に反応。アナ雪の次のターゲットが、ハリポタとなった。

 同施設のキャッチコピー「人間界を出よう」にちなみ、文枝は「こちらは『落語界に入ろう』でいきます」と話していた。

 また、今年の実行委員長を務める桂文之助(58)は、上方落語界で唯一、気象予報士の資格を持っており、毎年、心配される天気予報について問うと「そんな先までできません…。私は祈るしかないです」と困惑するしかなかった。

 ただ、祈願の形として、今年は落語家が出店する各ブースにてるてる坊主をつるし、中に1個だけ、米沢彦八にちなんだ「彦八ぼうず」を作成。ブースをめぐり、そのてるてる坊主「彦八ぼうず」を発見し、2ショット写真を持参すると、先着1000人に記念品をプレゼントする企画を予定している。