みのもんた(70)の「古希の祝い」に先立ち行われた会見の主な一問一答は以下の通り。

 -古希の心境は

 みの

 お恥ずかしい70歳。辞書で調べたら「もうお前の人生はあまりない」という意味で、ああそうかと(笑い)。気持ち的には人生半ばという感じ。

 -半世紀にわたる活動を振り返って

 みの

 50年間放送業界をしゃにむに走ってきた。人生山あり谷あり落とし穴あり。たくさんの人に助けられてきたな、励まされてきたなと。1回くらい元気なうちに「ありがとうございました」と言うべきと思った。今の気持ちは「一段落」です。やるだけやってきて、自分の中では枯渇してきたと思う一方で、何を残してきたのかと、やり残した気持ちと相半ば。

 -原動力は

 みの

 女房や家族に助けられてきた。3年前に女房に死なれて、転ばぬ先のつえがなくなったな、俺は1人だな、という気持ちがある。

 -健康のひけつは

 みの

 アルコール消毒がいちばん効いていた(会場爆笑)。酒ですね。「うまいなあ」という感謝と喜び。

 -人生の上り坂、下り坂、落とし穴について

 みの

 上り坂は文化放送で深夜の「セイ!ヤング」に抜てきされた時ですね。楽しかった。どっぷりとギョーカイを知った。今回発起人になってくださった田辺社長、井沢社長、周防社長とも当時から人生の勉強をさせていただいた。下り坂は(セイヤングが)10年続かなかったこと。10年間何の仕事もなく、10年目にプロ野球ニュースの仕事に飛び付きました。落とし穴は、簡単に取れると思っていた視聴率がとれなくなり、家族の中の不祥事もあり。

 -最近気になる番組は

 みの

 朝の番組ですね。自分がやっていたからね。朝の番組が報道系というよりは娯楽系になって、朝見ても昼見ても同じ。チャンスがあればという気持ちはある。日本の今後について、未来をけん引する番組が生まれてほしい。

 -奥様に先立たれて

 みの

 何もできない(苦笑い)。茶わんの場所、下着はどの棚か。いまだに同じパンツ、同じ茶わん。

 -次男について

 みの

 親子のきずなは切っても切れない。これからもお互い切磋琢磨(せっさたくま)する関係を構築しないと。家族のために頑張る男になってほしい。落とし穴ははい上がってでも出てこないと。僕は背中を見せるしかない。

 -再婚の可能性は

 みの

 あなたが(墓に)入る時に一緒に入れてくれというまでまだ納骨していない。約束を果たすためには再婚できない。100%ないですね。まあ再婚はないけど、何かあるかもししれない(大笑い)