耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守氏の楽曲がゴーストライターによる代作と判明し、予定していた全国ツアーを中止せざるを得なくなったとして、企画した「サモンプロモーション」(大阪)が、佐村河内氏に約6100万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、大阪地裁(川畑正文裁判官)で25日、第1回口頭弁論が開かれた。佐村河内氏側は争う姿勢を示した。

 訴えによると、同社は佐村河内氏の「交響曲第1番

 HIROSHIMA」のヒットを受け、2013年~14年までの全国ツアーを企画。各地でコンサートを開いた。しかし14年2月、佐村河内氏から代作だったと謝罪があり、予定していた14公演を中止し、チケットの払い戻しなど約6100万円の損害を受けたとしている。

 佐村河内氏は、被爆者への思いを込めて作曲したとされる「交響曲第1番

 HIROSHIMA」が大ヒット。14年2月に代作であることが明らかになった。