映画「八日目の蝉」(成島出監督)の初日舞台あいさつが29日、都内の劇場で行われ、井上真央(24)永作博美(40)らキャストが出席した。

 セミのイラストがついたミニ丈のワンピースで登壇した井上は、自らが演じた幼いころ誘拐された過去を持つ女性について「すぐには共感できなくて、なんでこんなに大人なんだろうと思いました。徐々に感情を学んで、役を愛せるようになりました」と振り返った。

 永作は大雨の中、子どもを誘拐したファーストカットを思い出し、「この1日が充実したものになれば、この先うまくいくと願掛けのような気持ちでした」と語った。

 原作は直木賞作家角田光代氏(44)のベストセラー小説で、不倫相手の子を誘拐した女性と、誘拐された少女の逃亡劇と運命を描くヒューマンサスペンス。