石原慎太郎東京都知事(79)が11日、都内で、国民新党前代表の亀井静香氏(75)が主導する都知事を党首とする新党結成について聞かれ「俺も待望している。もう歳だからな」と結成をせかすような発言をした。

 この日、自身が製作総指揮・原作・脚本を手掛ける映画「青木ケ原」(来年春公開予定、新城卓監督)の製作発表会見に出席。都知事役で出演することも明かした。役者として演技することの感想を聞かれ「(自分は)名優ですよ(笑い)。これだけ世間をたぶらかせているのだから。周りをキョロキョロ、ソワソワさせて楽しいよな。やるなら悪役、石原慎太郎だよ」と冗舌だった。

 映画の原作は、さまざまな形で死んでゆく人々の生きざまを描いた短編集「生死刻々」に収められた一遍。山梨・青木ケ原樹海を舞台に、悲恋に散った男女の軌跡を描き、人と人の絆の不思議さ、命の大切さを訴えた作品。勝野洋と前田亜季が主演、石原知事の強い要望で津川雅彦も名もない寺住職役で出演。3月31日にクランクイン、4月末にアップする予定。