アニメ映画「新劇場版『頭文字D』Legend1-覚醒-」(日高政光監督)初日舞台あいさつが23日、東京・新宿ピカデリーで行われた。

 主人公藤原拓海役の声優宮野真守、高橋啓介役の中村悠一、武内樹役の白石稔、油谷浩一郎役の土田大、茂木なつき役の内田真礼、藤原文太役の平田広明が登壇。宮野は「初日を迎えられて感無量」とあいさつした。

 原作は95年から昨年まで「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載された、しげの秀一氏の漫画で、アニメも98年から今年まで断続的に制作されてきたが、今作品から声優キャストが一新された。

 宮野は「新しく何が出来るか考え、思春期に目標や、やりたいことを見つけていく高校生らしさを大事にした」と話した。

 中村は「のびしろのある役で、まだ青さがあるように(演じてほしいと)監督からも言われていました」と裏話を明かした。

 また、宮野演じる拓海の父、文太役の平田は「人気のある作品だから、プレッシャーがあった。皆さん、『頭文字D』のDは、何だと思いますか?」と客席に質問。客席から「ドリフト!」と反応があると、藤原父子の家業、藤原豆腐店に引っかけて、「そっち、行っちゃったか。豆腐の成分は何でしたか?」と答えた。暗にDは大豆だと言わんばかりのジョークに、宮野は「父ちゃん、すげぇ!

 確かに拓海が豆腐屋に覚醒する、という話かも」と笑った。