俳優佐藤健(25)主演映画「るろうに剣心

 伝説の最期編」(大友啓史監督)大ヒット御礼舞台あいさつが23日、都内9つの劇場で行われた。

 新宿ピカデリーで行われた最後の舞台あいさつには、剣心の師匠比古清十郎役の福山雅治(45)からサプライズでメッセージが届いた。

 福山

 師匠と弟子という関係での共演は今後、2度とないんだろうなぁと、柄にもなく寂しさを感じながら鑑賞しました。と同時に、健くんは今後、ますます活躍されて、役者としてビッグになっていくことは確実なので、もっとたくさん殴っておけば良かった、とも思いました…失敗しました、というのは冗談ですが(笑い)1つ、この場を借りて謝罪をさせてください。今だから言える話ですが、竹林での撮影の時に、僕の剣裁きが未熟だったことによって、健くんの目にケガをさせてしまったことを。本当に申し訳ありませんでした。かなり落ち込んでいたんですが、健くんからの温かいメールに救われました。ありがとうございます。本当に優しいですね、健くんは。完成した作品を見た時、僕は驚きました。大友監督が、健くんの真っ赤に充血した目がはっきり映っているカットを使われていたんです。「これ、最高なんですよ。いただきます」と、喜々としておっしゃったのを目の当たりにして、なんて怖い現場なんだと思いました(笑い)

 佐藤は「まさか、これだけ長文だと思わなかった。うれしいですね。ケガなんかして、当たり前の現場。誰が悪いとかないのに、ごめんとおっしゃってくださった。『こちらの不注意なんで』と、メールを返しただけ」と笑った。また大友監督は、佐藤が目をケガしたカットを使ったことについて「いや、良かったんですよ。(剣心が)一晩、悩んだ感じが出た。(撮影は)こちらの想定外のことがいろいろ起きるんですが、ネガティブをポジティブに取り込んで、映画の面白さにつなげる気構えでやってました」と語った。

 また、この日、「るろうに剣心」3部作合計で、興行収入が100億円を突破したと発表された。内訳は、12年の第1作「るろうに剣心」が30億1000万円、公開中の「京都大火編」の内訳が49億8300万円「伝説の最期編」が23億6400万円で、約103億円を突破。「20世紀少年」3部作の113億7000万円も射程に入ってきた。