10月23日に開幕する東京国際映画祭(東京・六本木、日本橋)に出品される作品のラインアップ発表会が30日、都内で行われ、フェスティバル・ミューズ(イメージキャラクター)を務める中谷美紀(38)らが出席した。「私も1人の映画人だし、映画ファン。苦しいときがあっても、映画が救ってくれた。人の生死にかかわるところでは必要のないものかもしれないけれど、人生を彩ったり、エスケープ(逃げ道)や夢を発信するツールであってほしい」と映画愛を語った。

 中谷自身は95年公開の「BeRLiN」が同映画祭に出品されたことはあるが、コンペ出品作への出演はない。「いつかコンペ作品を持ってレッドカーペットを歩くのが夢」と語った。

 今年のコンペ部門には、15作が出品される。日本からは宮沢りえ主演の「紙の月」(吉田大八監督)1作だけ。宮沢の7年ぶり映画主演作で、登壇した吉田監督は「彼女もそろそろ映画をやりたいと思っていたようで、(オファーの)タイミングが良かった」と裏話を明かした。