アニメ映画「ベイマックス」の大ヒット御礼イベントが19日、東京・新宿の花園神社で行われた。

 興行収入は、18日現在で64・1億、観客動員も504万人と、ディズニー映画では「アナと雪の女王」に続く大ヒットになっている。日本語吹き替えを担当した本城雄太郎、浅野真澄、山根舞の声優陣が、感謝を込めて手を合わせ、ベイマックスの着ぐるみもその様子を見守った。

 アカデミー賞の長編アニメ部門にもノミネートされていることから、イベントは受賞祈願も兼ねて行われた。本城は「それ(受賞)もお祈りしたので、かなえばいいなと思っている」。山根は「出演できたことで夢が1つかなった。賞をもらったら、夢のまた夢のまた夢です」と興奮気味に話した。

 芸能の神様をまつる同神社は、作品と強い関わりがある。ドン・ホール監督がロケハンで同神社を訪れた際、拝殿前に飾られていた大きな鈴をモデルに、ベイマックスの顔をデザインしたという。この日は本城が代表して、宮司の片山文彦さんに鈴を奉納。片山さんは「日本は八百万(やおよろず)の神をまつっていると言われる。ベイマックスも神の1人に加えてもいいのでは。アカデミー賞も取るのではないか」と、受賞に太鼓判を押した。