NHKは24日、09年度前期の朝の連続テレビ小説が、埼玉県を舞台とする「つばさ」に決まったと発表した。連続テレビ小説は61年に放送が始まり、これがちょうど80作目。全国47都道府県のうち唯一“朝ドラ”の舞台となっていなかった同県の川越市を舞台に、現代の家族のきずなの物語が展開されるという。

 埼玉を舞台に選んだ同局の後藤高久制作統括(43)は「まだやったことがないというのが理由。どうせやるなら、やったことのないところで」と話し、「残りものに福はあるか」と聞かれると「福は十分にあると思います」と答えた。川越市のほか、県内のさいたま市や長瀞町でもドラマは進行していくという。

 脚本はフジテレビ系「世にも奇妙な物語」やテレビ朝日系「科捜研の女」「相棒」などに携わった戸田山雅司氏(45)が担当する。ヒロインのつばさは老舗和菓子店の跡継ぎで、地元のコミュニティー放送局で働く20歳。朝ドラ史上初?

 となる“おばさんキャラ”がチャームポイントのヒロインになるという。出演者はオーディションで選び、7月ごろには決定する予定。