歌舞伎俳優市川団十郎(61)が骨髄移植を受けるため年内の仕事を休養することが3日、分かった。06年5月に急性前骨髄球性白血病を克服して舞台に復帰したが、その定期検査のため近日中に都内の病院に入院する。併せて、骨髄移植の準備を進めるようで、所属事務所は白血病の再発は否定している。妹市川紅梅から骨髄提供を受ける方針で、日本テレビの取材に対し団十郎は「移植は移植ですから」と答えた。

 団十郎は、先月、創立120周年を迎えた新派公演「鹿鳴館」(東京・新橋演舞場)に出演し、29日の千秋楽まで体調に異変を訴えることもなく舞台に立った。もともと、9月まで休む予定だったが、入院に伴い年内の予定を白紙のままにするようだ。

 団十郎は、04年5月に急性前骨髄球性白血病のため緊急入院した。投薬治療で症状が消えた状態となり、同9月に退院し、10月には舞台に復帰した。その後、05年8月に再発して入院。06年1月に末梢血(まっしょうけつ)幹細胞自家移植を行って成功し、同2月の退院後、5月には舞台に復帰して活躍していた。