来年3月に2代目林家三平を襲名する林家いっ平(37)が12日、プロ野球の巨人から2代続けて後ろ幕を贈られた。後ろ幕は披露興行などで高座の後ろに飾られる幕で、初代三平も交流のあった川上哲治監督時代の長嶋、王らV9戦士から贈られており、今回もいっ平と親交のある高橋尚の音頭で原監督以下、上原、阿部、小笠原、ラミレスら21人の連名で贈られた。

 ヤクルト戦前に東京ドームで行われた贈呈式には高橋尚、ラミレス両選手が参加。高橋尚が「三平にふさわしい人物に」と激励し、ラミレスは本塁打を放ったら「東京ドーム、すいません」と三平ポーズを披露することを約束した。いっ平は「ラミレスさんのように笑いが取れるように頑張ります」。謎解きにも挑戦したが「襲名とかけて、巨人軍監督が2人いる時ととく。そのこころはいつでもハラハラ」に微妙な笑いが広がった。

 試合ではラミレスが初回に本塁打を放ち、ポーズを決めた。いっ平は「うれしいですね。約束通りホームランなんてべーブ・ルースを見てるみたい」と感激した。