【ソウル30日=松本久】韓国の男性5人組グループBIGBANG(ビッグバン)が、同地のオリンピック公園体操競技場で約1年ぶりとなる韓国単独公演を行った。昨年5月、日本に本格進出。年末の日本レコード大賞と日本有線大賞で最優秀新人賞をダブル受賞し、ノリにノッての凱旋(がいせん)ライブになった。

 韓国の演出はとにかくド派手。消防法の規制がなく、日本の10倍以上の230発の花火・ファイアボールがオープニングから飛び交った。レーザー光線も絶えず客席を照らし、オールスタンディングのファンを浮かび上がらせた。25曲中、「ガラガラGO!!」「声をきかせて」「STAY」の日本語曲3曲を披露。大型スクリーンには日本語字幕が大写し。韓国のテレビ地上波は日本語字幕の放送が禁じられているので、ライブならではの光景だ。興奮のあまり、ヒートアップした女性たちが続々倒れ、30人以上が救護室に運ばれた。それほどの熱狂ぶりだった。

 SOL(21)は「自分たちが音楽を通じて日韓の懸け橋になりたい。それはまだ始まったばかり」。G-DRAGON(21)は「日本でメジャーデビューしてから初の凱旋。昨年の日本での成功の喜びを母国のファンと分かち合いたかった」。3日間で動員した3万5000人と気持ちを1つにした。

 2月上旬には来日し日本武道館など3会場で6公演を行う。3億円の総制作費をかけ、韓国で「50年に1組」と呼ばれるトップスターの実力を見せつけるつもりだ。昨年日本では「新人」扱いだった5人組がいよいよ本格的にベールを脱ぐ。

 [2010年1月31日8時58分

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