ロック歌手内田裕也(70)が26日、行政刷新会議の事業仕分け第2弾2日目の仕分け作業を傍聴し、民主党をぶった切った。内田は「『政治とカネ』がはっきりしないのに、仕分けでカネがなんとか言う資格ないね」と、いきなり失格を宣告。民主党の現状について「こんなに揺れる政党と思わなかったね。ごちゃごちゃごちゃごちゃさあ。もう、小沢一郎氏が首相になればいいんだよ。ダメならやめちゃうとかさ。ロックンロール!」と、首相交代を要求した。

 内田の傍聴は09年11月の第1弾に続く2回目。傍聴のための行列は経験済みで、仕分け開始3時間前の午前7時半から一般傍聴者の列に並び、蓮舫氏の会場の最前列を確保した。民主党批判のビラまで持参した内田だが、開始直前に蓮舫氏から電話があると、「前回よか、穏やかじゃな~い?

 もっとバチバチ行った方がいいんじゃない?」とアドバイス。傍聴後、「美人だし、頭もいいが、もうちょっと切り込んでもいい」とロック魂不足を指摘しつつも、採点は「80点」と高得点をつけた。帰り際には「こんな一生懸命、公開で(事業仕分けを)やってるのに、『沢尻エリカ離婚か』って方が(ニュースの扱いが)大きいんだから、おかしいよ、この国は」とも。前回はタクシーで会場入りしたが、この日はピカピカの電子乗車券パスモで地下鉄の改札を抜け、「パスモだぜ。ヨロシク」と軽やかに立ち去った。当の蓮舫氏は内田について無言だった。

 [2010年4月27日8時25分

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