上野樹里(24)主演の来年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」の女性出演者発表会見が28日、都内同局で行われた。鈴木保奈美(43)が、約11年ぶりに仕事に復帰し、3姉妹である江の母市を演じる。鈴木は「自分を投げ出して取り組みたい」と意気込みを語った。

 和服姿で出席した鈴木は「気持ちと周りの環境などいろんなタイミングが魔法のようにぴったり合った」と復帰理由を切り出した。99年の主演映画「いちげんさん」の舞台あいさつを最後に公の場に姿を見せていなかった。緊張しているとしながらも「以前も仕事をした田渕久美子さんが書く脚本で、おまけに3姉妹の母の役。NHKから熱心に話があり、自身も3姉妹の母ですので、これをやるのは私しかいないと思った。神秘的なご縁を大事にしたいと決断しました」と落ち着いた口調で説明した。

 戦国時代の女性を演じるにあたっては「テレビも洗濯機もなく子育てなんて考えられません。女性の普遍的なカギを見つけていけたらと思う」と話した。

 3姉妹の長女の淀(茶々)を宮沢りえが演じ、次女の初を水川あさみ、京極龍子を鈴木砂羽、北政所を大竹しのぶ、大政所を奈良岡朋子が演じる。共演者と対面した鈴木は「控室でわ~本物だと思いました。みなさん素晴らしいキャリア。私の方が学ばせてもらいたい」と語った。

 主演の上野は「1人と違って、勇気を持ってこの壇上に立てている気がします。一生懸命、みなさんの芝居を全身で受けて頑張っていきたい」と意気込みを示した。【中野由喜】

 [2010年6月29日9時43分

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