「1/3の純情な感情」などのヒットで知られ、02年に解散した5人組ロックバンドSIAM

 SHADEが9年ぶりに再結成されることが28日、分かった。同日深夜、メンバーらが各自のホームページで発表した。東日本大震災直後にメンバーが集まり「5人が集まることで元気になる人が少しでもいれば」と決断。関係者によると現在、今後の計画を練っているという。07年にマネジャーを追悼する一夜限りの復活ライブを行ったが、今回は期間限定ながら本格的な再結成になる予定だ。

 02年3月の日本武道館公演で解散したSIAM

 SHADEが再始動する。メンバーらは、3月11日に東日本を襲った震災後に集まり「自分たちでも何かできないか」を話し合った。その中で出した結論が再結成だった。5人は07年にマネジャーの追悼ライブで一夜限りの再結成を果たした。当時は「1度解散しているバンドなので今後一切、復活はない」としていたが、震災の被害の大きさに「少しでも元気が出る人がいるなら」と本格的な活動再開を決めたという。

 ホームページでは「今、おれたちにできることは音楽を届けること。この5人が再び集まることで、少しでも希望を持つことができるならば、もう1度だけ!

 おれたちの信じた『ROCK』を皆に届けようと思います。音楽を通して頑張る力!勇気と希望を与えたい。それがおれたち5人の願いであり、思いです」と決意をつづっている。

 復活は期間限定になる予定で、現在、5人で今後の活動について計画中だ。決定次第、メンバーそれぞれのホームページなどで活動内容を発信していく。メンバーらはメッセージの最後に「ライブ会場で会いましょう」としており、ライブが開催されることは確実な状況だ。

 SIAM

 SHADEは95年10月にデビュー。97年の「1/3の純情な感情」が80万枚のヒットになり、トップバンドの仲間入りを果たした。演奏技術が高く、後進バンドの憧れの存在になり、解散後もギターDAITAが氷室京介のツアーギタリストを務めるなど音楽活動を続けてきた。最近では、米ロックバンドMR.BIGのエリック・マーティンら海外アーティストもSIAM

 SHADEの楽曲を評価し、カバーしている。解散後も歌い継がれてきたSIAMのロックが、日本の音楽界を再び席巻する。