AKB48の小嶋陽菜(23)が、7月スタートのTBS系ドラマ「美男(イケメン)ですね」(金曜午後10時)にトップアイドル役で出演することが5日、分かった。表向きは清純派アイドルだが、実は意地悪な小悪魔、NANAを演じる。小嶋がゴールデンタイムのドラマに主要キャストでレギュラー出演するのは初めて。9日開票の第3回AKB48総選挙について「現状維持で」と語るなど無欲な“こじはる”だが、このドラマをきっかけに女優業に本格進出となりそうだ。

 小嶋が、実生活同様のトップアイドル役に挑戦する。「みんなの妖精」というキャッチフレーズを持ちながら、主人公のバンド「A.N.JELL」の仲を引っかき回す激しいキャラクターだ。同作品は人気韓国ドラマのリメーク版だが、韓国版に忠実に描かれる予定のため、チャン・グンソク(23)が演じ、日本版でKis-My-Ft2の玉森裕太(21)が演じるバンドリーダーとのスキャンダルも、描かれる可能性もあるという。

 マイペースな天然キャラで知られる小嶋だけに、二面性のある役柄を演じると知ったAKB48メンバーからは「ホントに出来るの?」と心配されたという。自身も「私はあんまり(裏表が)ないと思うんですけど」と言うが、番組関係者は「AKB48の中でも小嶋さんは美しくてスタイル抜群。原作にも近く、美しさの中にトゲを秘めた役どころも演じられるのではと思った」と期待をしている。

 韓国版は、AKB48メンバーにもファンが多く、小嶋も出演決定を機に鑑賞。「毎日帰ってから夜中に見るのが楽しみで、ハマっちゃいました」と話し、「見ている方が『うわ~っ』って思うくらい意地悪な役が出来るように頑張りたいと思います!」と新境地開拓に意気込んでいる。

 小嶋は現在、9日に開票される第3回AKB48総選挙の真っ最中。投票開始前に「去年7位だったので現状維持で」と話し、先月25日に発表された速報結果(10位)にも「投票してくださった方のためにも、AKBって分かるような上位にいたいなと思います」と焦った様子はない。だが、このドラマ出演は、ソロで飛躍のビッグチャンス。ステージ同様に存在感を示せば、こじはるの未来は開けてくる。