深夜番組「11PM」で「服部名人」のニックネームで親しまれた釣り師の服部善郎(はっとり・よしろう)氏が22日午前9時9分、神奈川県茅ケ崎市の自宅で膵臓(すいぞう)がんのため死去した。82歳だった。

 地方に遊漁船がなかった早大法学部時代から、漁船に乗り込んで全国の釣りを研究。大卒後、読売映画社に入社し、「11PM」では司会の大橋巨泉氏との掛け合いで全国各地の釣りをリポート。瀬戸内海独特の胴付き仕掛けを東京湾の船宿に導入し、全国に広めるなどレジャーとしての釣りの開拓者となった。昨年、日本人で2人目の国際ゲームフィッシュ協会の殿堂入りを果たした。

 通夜は25日午後6時半から、葬儀・告別式は26日午前11時半から神奈川県藤沢市辻堂神台1の3の36「和田湘南斎場」。喪主は妻昌子(まさこ)さん。