テレビ朝日系連続ドラマ「信長のシェフ」(金曜午後11時15分)で、稲垣吾郎(39)が演じる明智光秀と及川光博(43)演じる織田信長が火花を散らした。同ドラマはKis-My-Ft2の玉森裕太(22)が主演しており、現代から戦国時代にタイムスリップして信長に仕える天才シェフ、ケンを演じている。

 22日放送の第7話。大坂に向かう信長軍が京の本能寺に宿泊することになる。そこで信長、ケンら一行を出迎えたのは光秀だった。本能寺は、光秀が謀反を起こし、信長が命を落とした場所。それを知るケンは、言いようのない不安に襲われるという展開だ。

 稲垣演じる光秀は第1、2話に登場したが、及川信長とは今回が初めての顔合わせとなった。信長は、光秀が裏切るとは想像だにせず、一方の光秀は本心を押し隠して出会うという場面だ。及川が「2人の間にはちょっと不穏な空気が立ち込めていて、ピリッとしましたね」と言うように緊迫感漂う収録となった。

 第7話の収録を終えた稲垣は、「明智光秀を演じているこの3カ月間、ほかのお仕事をしながらも、いつもどこかで織田信長を気にしている部分があった。お会いできてうれしかったです。豪華絢爛(けんらん)な衣装も及川さんならではの独特のオーラで似合っていました(笑い)」。

 及川も「緊張感が30%増量っていう感じでした。もちろん稲垣さんとお芝居するのも楽しみでしたし、信長として光秀と対峙(たいじ)するっていうのもワクワクしました」と互いにエールを送った。

 所属事務所の先輩でもある稲垣と久しぶりに共演した玉森は、「1、2話でご一緒させていただいたんですけど、やっぱり大先輩なので緊張感もありつつ、僕は光秀さんを恐れている存在なので、いつもいい緊張感でやれているなあと思います」と話した。

 ドラマはいよいよ、ここからがクライマックス。光秀は毛利攻めのため兵を率いて出発するが、途中で本能寺を急襲するというのが史実だが、ケンがいることで歴史がどう変わるのか。ここが、ドラマの見どころだ。独創的なアイデアと、並外れた料理の腕で信長の数々の窮地を救ってきたケン。史実と全く違う結末もあり得そうだ。

 [2013年2月18日7時33分

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