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 Kids堂本光一(34)が00年から主演するミュージカル「SHOCK」が21日、東京・丸の内の帝国劇場で上演回数1000回を達成した。同一演目の単独主演で1000回以上は森光子さんの「放浪記」2017回、松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」1207回、山本安英さんの「夕鶴」1037回に続いて国内4人目で、12年5カ月での達成は史上最速。182万8904人を動員した。

 記念カーテンコールで、光一は「実感はありません。毎日が勝負という気持ちでやってきたけれど、大きな財産ができた。支えてくれたすべての方に感謝します」とあいさつした。コンビを組む堂本剛(33)が自作のタンブラーを、初演で共演した所属事務所の先輩東山紀之(46)が1000本の真っ赤なバラを持参で駆け付け、快挙を祝福。共演者から胴上げされた。森さんも1000回達成時に駆けつける約束をしていたが、昨年11月に亡くなったことで、光一は「今日も楽屋に飾っている森さんの写真を見て、舞台に上りました」と打ち明けた。

 「SHOCK」は00年11月の初演で、多彩なフライングや22段の階段落ちなどで人気を集め、初演以来全日程即日完売している。光一は「靱帯(じんたい)を切ったことは何度もあるけれど、いつもベストを尽くそうという気持ちは変わらなかった。これからも1回1回を大切に走り続けます」ときっぱり。

 構成・演出のジャニー喜多川氏も「光一はすごい。弱音をまったく吐かない。この史上最速記録を破るのは難しいでしょう」と絶賛した。<SHOCKアラカルト>

 ◆切った人数は延べ4万人

 舞台は立ち回りが多く、1公演で平均40人を切っており、延べで4万人に。

 ◆光一の落下した高さは4288メートル

 02年6月から始まった22段の階段落ちは、計886回の公演で合計段数は1万9492段。1段22センチのため、落下した高さは4288メートル。アルプスのマッターホルン4478メートルに匹敵する。