みのもんた(69)が司会を務めるTBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(月~金曜午前5時半)の8月30日放送分で、みのが吉田明世アナウンサー(25)にセクハラをした疑惑が持ち上がり、ネットを中心に大騒動になった。2日、同局は「セクハラ行為があった事実はありません」とコメント、CM中に談笑していた様子が本番に出てしまったとした。みのも一般紙も含めた取材攻勢に驚き、セクハラを否定した。

 疑惑の場面は午前8時29分、番組終了直前に起こった。CMが終わると、みのが吉田アナの腰部分に手を伸ばし、吉田アナが手で払っているような様子が一瞬、映った。吉田アナは何事もなかったように、ニュースを伝えたが、この映像が動画サイトにアップされるなどし、「セクハラか」とネットを中心に話題になった。

 騒動を受けて2日、TBS広報部は「セクハラ行為があったという事実はありません。スタンバイの最中に、みのもんたがアナウンサーたちと談笑していました。その様子が放送にこぼれてしまうことで、誤解を与えてしまいました」と、疑惑を否定した。みのと吉田アナにも状況を聞き、双方、セクハラとの認識はまったくなかったと説明。同局は、みのに注意しない一方で「紛らわしい場面が放送された」として、番組プロデューサーに口頭で注意したという。

 関係者によると、疑惑の場面はCM中、みのが吉田アナを驚かせようと、少し押したことが原因という。この場面の前のコーナーでは、銀行マンの闘いを描く同局系ドラマ「半沢直樹」を引き合いに、アンケートで集めた上司や部下への不満を紹介していた。吉田アナが「部下」と読むところを「バカ」と聞こえるように読んでしまい、みのが「今、バカって言ったよね」と笑いながら肩を押す場面があった。この流れで、本番に入ったところで吉田アナがちょっとよろけるという展開を予想したようだが、手が払われてしまった。セクハラ報道があって吉田アナも驚いているという。

 みのは日刊スポーツの取材に「アナウンサーがトチった時に軽く突いたりするのは、僕としてはよくあることで、パワハラと言われるならまだしも、セクハラなんてとんでもない。そんな認識はないし、相手も戸惑っていると思う。このように報じられることに驚いている」とコメントした。