コブクロが、来年に開催されるソチ冬季五輪のNHK放送テーマ曲を担当することが、7日までに内定した。夏季冬季を問わず五輪放送の注目度は高く、過去のNHK放送テーマ曲もヒットにつながっている。安定した実力、幅広い世代からの人気から、コブクロに白羽の矢が立った。コブクロの起用は後日、同局から正式に発表される。

 2020年五輪開催地決定に注目が集まる最中、コブクロが、来年に開催されるソチ五輪のNHK放送テーマ曲を担当することに“内定”していた。

 同局関係者は五輪テーマ曲の担当歌手を選ぶ基準について、「実力、人気はもちろんですが、総合的な安定感を重視します」と説明。06年ベストアルバム「ALL

 SINGLES

 BEST」は、約380万枚を売り上げる大ヒットを記録。活動休止中だった11年末を除き、05年から昨年末まで毎年、NHK紅白歌合戦に出場。同局五輪放送テーマ曲を手掛けるのは初めてなのが意外なほど、実力、人気とも抜群の安定感を誇っている。

 過去の同局五輪放送テーマ曲は、番組注目度の高さもあり、いずれもヒット。選手の活躍による感動との相乗効果で視聴者の耳に残りやすく、大黒摩季が歌った96年アトランタ五輪のテーマ曲「熱くなれ」は83万枚超の売り上げを記録した。04年アテネ大会の「栄光の架橋」(ゆず)は、NHK刈屋富士雄アナウンサーが、体操男子団体で金メダル獲得を決定づけた冨田洋之の着地に合わせて「伸身の新月面が描く放物線は栄光への懸け橋だ!」と曲名を盛り込んだ実況で、話題を呼んだ。08年北京五輪のMr.Children「GIFT」も大ヒットした。

 コブクロの楽曲もこれまで数々のタイアップをしてきたが、スポーツとも縁がある。今夏はテレビ朝日系「熱闘甲子園」のテーマソング「One

 Song

 From

 Two

 Hearts/ダイヤモンド」を担当。08年の第80回記念選抜高校野球大会では、「蕾(つぼみ)」が入場行進曲に選ばれるなど実績を残してきた。

 コブクロは、NHKソチ五輪放送テーマ曲のために、書き下ろし新作を用意する予定。美しいハーモニーで、ソチ五輪で生まれる感動を盛り上げる。