渾身(こんしん)の「白衣返し」だ!

 女優天海祐希(46)がロッテ「キシリトールガム」の新CM「Dr.キシリ

 登場」編(29日から放映)で研究員を演じた。

 「キシリトールガム」CMはこれで3回目の出演だが、前回までのニュースキャスターから一転して今回は白衣姿の研究員役。CMは赴任先の海外から帰国するところから始まる。携帯電話片手にスーツケースを引いて空港に到着すると、すぐさまタクシーに乗り込み研究所に向かう。ポケットからキシリトールガムを取り出し、「日本の歯、私が変えていくわ!」と使命感に燃える。勢いよく白衣を羽織る姿はキリリとして「首席研究員」の優秀さがにじみ出る。

 続いて若手研究員が待つ会議室へ。ドアを開け、振り返る研究員たちに「ロッテキシリトールガムが、食品で初めて日本歯科医師協会推薦商品に選ばれたこと」を得意げに報告。立ち上がっての拍手を受け、研究員が投げかけた「キシリトールで特保は…」に、天海が「ロッテキシリトールガムだけ」と言い切る。

 注目は悪戦苦闘の末、成功させた「白衣返し」だ。さっそうと歩きながら白衣を翻して羽織る廊下でのひとコマ。優秀でキリリとした主席研究員を象徴する重要なタイトルシーンだが、細身のシャツで動きが制限され、さらに布が硬い白衣。勢い良く回して袖を通すのは簡単ではない。コツをつかもうと体の回りで白衣を返してみたり、監督や衣装がぶつかるほどの距離にいるカメラマンと相談し「カメラの上から白衣を回す?」「当たっても大丈夫?」と攻略法を模索した。2回目で左手が袖に見事に入る。歩くスピードや白衣を返す位置を微妙に変えて、収録を重ねた4テーク目。カットがかかった瞬間に成功を確信して、監督とうなずき合った。

 天海は、ガムを美しく見せながら食べる方法の研究成果も見せた。「キシリトール職人が魅せますから!」とちゃめっ気たっぷり。撮影が始まると、口に入れる際のガムの角度や、笑顔のまま大きく口を動かす表情など、予告通りパーフェクトな食べカットを披露した。「カット!

 いいですね!」と監督から声がかかると「熟練の技です!」と爽やかな笑顔とガッツポーズを見せていた。