先月23日に双子の男児が誕生した歌手郷ひろみ(58)が6日、ひろみ流の子育てを説いた。埼玉県越谷・サンシティホールで全国ツアー初日を行い、イクメンぶりを明かした。男児の名前も公表し、既に英才教育のプランを立てていることも明かした。

 パパになった喜びが、声のトーンに表れていた。ファンから「おめでとう~っ」と祝福されると「ありがとう。二卵性で長男はガッツ石松さん、次男は温水洋一さん似。髪の毛は僕だけど、ちょっと将来が心配でね」と笑わせた。

 長男は、家を継ぎ、人が集まる中心になるようにと「兄(けい)」、次男は、何事にも立ち向かう昇り竜のようになってほしいと「陸(りく)」と名付けた。2人合わせた体重が5500グラムで話題になったが「ともに身長も50センチ。ウソでしょ~って驚くほど、まさに僕の子」と「5ずくめ」を喜んでいた。

 元妻二谷友里恵さん(49)との間に成人した2人の娘がいる。公演前の会見では「男の子は、がぜんやる気が出てくる。僕の体と頭にあるもの全てを1つ1つ丁寧に教えたい」と言い、「やりたいことだらけで、週5日は(スケジュールが)埋まっている」と明かした。将来的に、心身の鍛錬のために空手や書道、英語を習わせるつもりという。音楽を学ばせるかどうかについては「大変ですよ。郷ひろみは、そう簡単になれないからね」と笑わせた。おむつの交換や入浴法も講習を受けるなど、すっかりイクメンに変身している。

 公演では、発売中の99枚目シングル「99は終わらない」のカップリング曲「愛しい人~パリの散歩道~」をライブ初披露した。83年のシングルにカバーでカップリング曲として収録したが、ソチ五輪男子フィギュアスケート金メダリスト羽生結弦(19)がSPの演技でオリジナル曲を使って一躍有名になった。郷はこの日、わが子の将来について「羽生選手のような世界的に華やかな人になれるかもしれないもんね」と夢を語った。「人の気持ちを動かせる人になってほしい。1人は正統派、もう1人はやんちゃだといいな。将来の選択肢を広げてあげるのが、父としての自分の役目」と話した。

 新たな発奮材料に、郷のパフォーマンスはこの日、ますます充実していた。【瀬津真也】