ストレスによる免疫力低下で2010年(平22)10月から活動休止中の歌手、中森明菜(48)が、4年ぶりとなる新曲を極秘にレコーディングしていたことが9日、分かった。6月下旬、都内のスタジオに複数回、足を運び、新曲に加え、カバー作品2曲を収録。制作担当者は「あの独特な明菜ボイスは以前と変わらなかった。作品的には100%のレコーディングができた」と満足げに話した。

 10年7月に配信リリースされた「Crazy

 Love」以来となる新曲のタイトルは、「SWEET

 RAIN」。8月6日リリースのベストアルバム「オールタイム・ベスト-オリジナル-」のボーナストラックとして制作された。宇多田ヒカル作品のアレンジャーと知られる河野圭氏が作曲したミディアムテンポな曲という。カバー作品2曲は、奥村チヨの名曲「恋の奴隷」と日吉ミミのヒット曲「男と女のお話」で、明菜が「カラオケでも好んで歌っているから」と言い選曲。同時リリースのカバーアルバム「オールタイム・ベスト-歌姫-」に収録された。

 ただ、これでファンが願う「完全復活」とは言い難いようだ。関係者は「4年ぶりで、明菜自身も気持ちもこれまでと違っていたように思うが、体調的には万全だったとは言えなかった」と話す。新曲収録でテレビなどの出演オファーも予想されるが、プロモーションの予定は立っておらず、現時点では、本人のメディア露出もない方向。今後については、関係者が「体調を見ながら、シングルを発売するかを検討していきたい」と話している。