俳優で歌手の清水健太郎(62)が10日、個人事務所の社長を務める女性(44)と婚姻届を提出したことが分かった。過去、薬物事件で複数回逮捕され、今回が3度目の結婚。今月下旬には約11年ぶりのCDとなるアルバムを発売し「再起動」を本格的に始める清水にとって、まさに「出直し婚」となる。

 関係者によると、2人は清水の62歳誕生日前日となる10日、都内の区役所に婚姻届を提出した。18歳年下の妻は、今年5月に設立した個人事務所社長を務めている美女だ。

 妻が一時的に芸能活動をしていた20年以上前、同じ事務所の先輩と後輩だった時期があったという。約1年前、都内で開いた清水のイベントで二十数年ぶりに偶然再会したのをきっかけに連絡を取り合うようになり、今年1月ごろから真剣交際に発展したようだ。

 清水は1976年、「失恋レストラン」で歌手デビュー。同曲が大ヒットし77年にはNHK紅白歌合戦に初出場した。しかし83年以降、覚せい剤取締法違反や大麻取締法など薬物関連容疑で計6回逮捕(うち83年と2013年6月の逮捕は不起訴)され、芸能活動を中断した時期もあった。また2回、結婚を経験した。

 知人らによると清水は今回の結婚を機に、本気で復活する意思を強く持っているといい、周囲に対し「私の人生で最後の復活」と意気込み、大切な妻を持つ責任感もあって、薬物を完全に絶ったと明言。「今までは1着を狙って無理していた。今後は、平たい道を転ばぬように歩きたい。妻と『二人三脚婚』を目指したい」という趣旨の強い決意を話しているという。今月下旬には都内で、薬物の恐ろしさを若者に伝える講演も行う予定だ。

 今年3月、レコード会社と契約。全国各地をキャンペーンで回る日々を送っている。今月21日には、14枚目シングル「OYAJI(親父)」(03年11月発売)以来のCDとなる、6曲入りミニアルバム「リスタート(再起動)」を発売する。妻とのデュエット曲も収録される。関係者によると12月8日には、名古屋で結婚後初のディナーショーを開催。来年にも、自身が監督・脚本・主演を務める映画を作る意向を持っており、動き出しているという。

 最愛の伴侶を得て、清水は「人生最後の出直し」をスタートさせた。

 ◆清水健太郎(しみず・けんたろう)1952年(昭27)10月11日、北九州市生まれ。足利工大卒。77年日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。俳優としても日本テレビ系「太陽にほえろ!」など多くのドラマや映画に出演。90年代からは「Vシネマ(ビデオ専用映画)の帝王」と呼ばれた。87年に米国人モデルと結婚し長男をもうけたが91年離婚。01年に再婚した元女優とは04年に離婚した。身長175センチ。