10月に子宮体がんのため49歳で亡くなった女優中川安奈さんのお別れの会が24日、東京・青山葬儀所で行われた。喪主で夫の演出家栗山民也氏(61)は「悲しみと悔しさに押しつぶされそう」としながらも、「早かったなと毎日思っています。49年間必死に生きた安奈に、最後のカーテンコールをお願いしたいと思います。ありがとう安奈。拍手」と呼び掛けた。これに応じて参列者全員が祭壇に別れの拍手をした。

 この日は、あいさつを述べた熊谷真実、岡本健一、上條恒彦のほか、阿部寛、市村正親、長谷川博己、吉田鋼太郎ら約550人が出席した。熊谷は「愛犬がいなくなった時の栗山さんを心配していたのに、先にいなくなるなんてつらすぎる」と目を潤ませた。

 祭壇は、栗山氏の意向で2000本の赤いバラが飾られた。遺影は、4月に夫の代理で出席した菊田一夫演劇賞授賞式の写真という。