<第65回NHK紅白歌合戦>◇リハーサル◇30日◇NHKホール

 今日31日に行われる第65回NHK紅白歌合戦(午後7時15分~同11時45分)の通しリハーサルが行われた。紅組司会の吉高由里子(26)は、言い間違えやトチリを連発。「緊張の練習はできない」と苦笑いだった。初出場となるV6のメンバーは喜びをかみしめながら参加していた。

 「吉高劇場」が本番より1日早く幕を開けた。大トリを務める松田聖子(52)の「あなたに逢いたくて~Missing

 You~」の曲紹介の時間、緊張の面持ちでマイクを握った。「紅組の最後は、まつど、まつど、まつ、松田聖子さんです」。さらに「1980年デビュー」と言うところを、「1890年デビュー」と言い間違えた。これには聖子も苦笑いだった。気を取り直して話そうとすると、今度はマイクを前歯にぶつけてしまい、場内にゴンッ!

 という衝突音が響いた。「(歯に)当てちゃいました。おっちょこちょいで」と照れ笑いした。

 紅組司会といえば昨年、綾瀬はるか(29)は、緊張のあまり前日リハで泣いてしまった。吉高もこの日、優勝旗を受け取る場面で手汗が止まらず「つるつる滑った」。演劇など生の舞台経験がなく、「緊張の練習はできない」と本音を漏らした。

 それでも総合司会の有働由美子アナウンサー(45)と連絡先を交換。白組司会の嵐も「『やっちゃいなよ』と和ませてくれた」という。「頼もしいお兄さん、お姉さんに恵まれた初舞台です」と気を引き締めた。

 前日29日の会見では、司会の練習ぶりについて問われ、冗談交じりに「うるさいなあ」と応じた。この日は「『うるさいなあ』が記事になって、頭ヤバイ人みたいじゃないですか?」。笑顔で反論しつつ「悪い記事を書かれないように頑張ります」と言った。最後は主演したNHK連続テレビ小説「花子とアン」のせりふにちなみ、報道陣と「ごきげんよう」と声をそろえた。「仲良くなってるじゃん!」。本番前日の緊張を感じながらも、マイペースの吉高節は健在。最後はご機嫌で、楽屋へ引き揚げた。【森本隆】