SMAP草なぎ剛(37)が脚本家宮藤官九郎氏(41)と初タッグを組む。宮藤氏が脚本・監督を手掛ける新作映画「中学生円山」(来年公開)に主演することが5日、分かった。映画は、エッチな妄想で頭がいっぱいの中学生男子、円山(平岡拓真)が同じ団地に引っ越してきたシングルファーザーの下井と出会い成長する姿を描く。草なぎは、円山がヒーローと慕う謎めいた下井を演じる。脚本は宮藤氏のオリジナル。

 本編3分の1が円山の妄想シーンになる。宮藤氏得意のコメディータッチでCGやアクションもふんだんに盛り込まれる。妄想の中で下井が敏腕の殺し屋になる場面もある。草なぎは銃を使ったアクションなど体を張った演技にも挑戦する。東映の岡田真プロデューサーは「団地での平凡な感じと妄想の中での強い表情、演技が両方要求される。それを満たすのは、草なぎさんしかいないと思いました」と話す。宮藤氏は企画段階から「草なぎさんがいい」とプッシュしていたという。

 撮影は既に始まっており今月末に終了予定。草なぎは「めちゃくちゃな内容で笑えました。撮影をしていると笑いの中に人間の温かみがでてきて、奥深さが伝わってきました」。宮藤氏とドラマやバラエティーで共演経験はあるが、監督作出演は初めて。「監督はすごい面白い方。とにかく笑えます」と話している。※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀