第67回カンヌ映画祭(5月14~25日)コンペティション部門に監督作「2つ目の窓」(7月26日公開)の出品が決まった河瀬直美監督(44)が18日、東京・赤坂のWOWOW本社で会見し、「(最高賞)パルムドールを目指すしかない」と宣言した。3年ぶり4度目の挑戦での必勝宣言だ。

 昨年5月、日本人で17年ぶりにコンペ部門審査員となり、委員長のスティーブン・スピルバーグ監督らと時を過ごす中で触発された。「この世界一流の映画人たちと同じスタートラインに立って次の作品を作らなくては」。そして、「最高傑作」と自任する「2つ目の窓」を作り上げた。

 製作幹事社のWOWOWは、同作をPRするため、公開前の6月1日午後10時からWOWOWプレミアで先行放送すると発表した。放送は映画祭後になるが、大きなバックアップに感謝する河瀬監督が目を潤ませて、再び言葉に力を込めた。「1つの形ある賞はパルムドール…それしかない」。【村上幸将】