乃木坂46深川麻衣(25)が16日、グループから卒業した。「乃木坂46真夏の全国ツアー 2016」静岡公演最終日静岡・エコパアリーナで、卒業コンサートが行われた。

 1曲目にセンターポジションを務める「ハルジオンが咲く頃」を披露。ファン8000人から大歓声を浴びると、早くも目をうるませた。「みなさんの声がすごく聞こえてきて、最初から泣きそうになりました。なんか、もう最後らしいですよ。どうしましょう」。

 途中の「ダンケシェーン」では、生田絵梨花(19)が「まいまい(深川)の温かいその全てが好きだった~」と、深川のための替え歌を披露。さらに若月佑美(22)が音頭を取り、観客約8000人と一緒に「やっぱ、まいまいだな!」と掛け声を送った。

 アンコール前、深川は「オープニングからあっという間すぎて、体感時間は3分くらい。最後に出身地の静岡でライブができたこと、感謝しかないです。ありがとうございます」とあいさつした。

 「まいまい」コールで迎えたアンコールでは、メンバーやスタッフ、そしてファンへの手紙を読んだ。

 「本当に、いろいろありました。5年間、365日全てが楽しいことばかりでもなくて、泣いてしまったり、つらい日もありました。そんな時いつも背中を押してくださったのはみなさんです。握手会、お手紙、ライブの声援、どれだけ助けられてきたか数えきれません。ただの深川麻衣を、乃木坂46の深川麻衣にしてくださって、本当にありがとうございました」

 その後、メンバー全員が1人ずつ深川と抱き合い、涙を流した。橋本奈々未(23)が深川に手紙を送り、深川の母も声だけ「出演」し、娘への手紙を震える声で読み上げた。

 ラストはダブルアンコールで再び「ハルジオンが咲く頃」を披露。アリーナ中央のステージで、メンバーたちが花道を作り、笑顔で深川を送り出した。