総合格闘技大会の運営団体RIZINが、リオ五輪女子レスリング日本代表の吉田沙保里(33)に、新たな舞台を用意する。

 同団体の榊原信行実行委員長(52)が28日、吉田に12月31日のRIZIN大会(さいたまスーパーアリーナ)出場へ正式オファーを五輪後に出す考えを明かした。前人未到の五輪4連覇をひっさげ、吉田が総合格闘技に挑戦する可能性が出てきた。

 ◆プロの参戦 同じ格闘技でも、ボクシング、柔道、相撲は、アマチュアの選手がプロの興行に出るには、アマを引退するなど厳しい規約がある。これに対し、アマチュアレスリングは、プロがアマの大会に出ることも、アマがプロの興行に出ることも許容されている。五輪でのプロ解禁は、柔道と同じ1992年のバルセロナ五輪から。最近では、全日本女子プロレスに参戦していた山本美憂が04年にアマレスのクイーンズカップに出場。07年にはHEROSと契約していた山本“KID”徳郁が、北京五輪出場を目指し、全日本レスリング選手権に出場した例もある。