<J2:湘南2−0山形>◇第38節◇29日◇平塚
山形は8位湘南を相手に、アウエーで0−2と完敗。前節札幌戦に続き、今季3度目の連敗を喫し、暫定6位に転落してJ1昇格戦線でがけっぷちにたたされた。天皇杯をはさんで、次戦みちのくダービー(11月6日、山形県総合運動公園陸上競技場)が、生き残りをかけた戦いとなる。
山形らしい流れるような、細かなパスワークが見られない。いいときには、これでもかと走る運動量も少ない。前線、中盤でのプレスがかからず、セカンドボールは拾われる。チャンスらしいチャンスもつくれず、放ったシュートはわずか6本。今季最悪といっていい内容の完敗だった。
試合後、DF小原章吾(22)MF高橋健二(35)FW原竜太(24)の3人が、緊急ミーティングを行い課題を話し合うなど、選手たちも立て直しに躍起だ。原は「ちょっとしたところの積み重ね。声が少ない。健二さんとも話したが、流れを変えるためにも、チーム全体で話し合いをやろうかと」と、あらためてコミュニケーションの必要性を強調した。ここまでゲームメーカーとしてチームをけん引してきたMF永井篤志(32)は「ボールを拾った時に、パスコースが少ない。ここ数試合、みんながもらおうという意識がないように感じる。ここが修正点」と試合を振り返った。
高橋、永井らベテランを中心に、もともとチームワークはいい。途中出場したMF外池大亮(30)も「一体感はあると思う。まだJ1に行ったことがないチーム。失うものは何もないという開き直りも必要。せっかくここまできたのだから」と残り6戦にかける。
この日のゲームは、確かに、先行逃げ切りが勝ちパターンの山形にとって、前半24分のDFレオナルド(23)の自殺点は痛かった。しかし、第3クールまでの山形を見れば、2点目を奪われるまでに同点に追いつく力は持っているはずだ。
次節は、天皇杯浦和戦を挟み、ホームで暫定3位に浮上した仙台とのみちのくダービーが待つ。勝ち点差は3。永井は「天皇杯(11月3日)でJ1浦和相手に思い切りやれれば、たとえ負けたとしても、かえっていいかもしれない」と話す。山形在籍6年目。過去2度の昇格争いを経験している古参のMFは、もちろん、3度目の正直をまだあきらめていない。【塩谷正人】
[2005/10/30/11:34 紙面から]
写真=前半8分、本橋のFKに飛び込む小原(左から2人目)と阿部
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