世界ランク1位の高橋礼華(26)松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)組が決勝で同6位のリターユヒル、ペデルセン組(デンマーク)を18-21、21-9、21-19のフルゲームで破り、日本バドミントン界初の金メダルを獲得した。ロンドン五輪の女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井、垣岩組に続いて2大会連続のメダルとなった。

 勝利の瞬間、高橋は仰向けに倒れ込み、松友はしゃがみ込んで歓喜。その目からは涙も溢れていた。松友は「1ゲーム目は自分が良くなかった。最後、ファイナルでは今までやってきたことを諦めずに出すことができ、逆転できた」と声を弾ませた。高橋は涙声で「最後に追いついたときに、こういうときは自分たちの方が強いと思っていました」と胸を張った。

 第1ゲームは同点の場面が11度、一進一退の激しい攻防になった。デンマークの長身コンビは角度のある強打を武器に、日本ペアを苦しめる。高橋、松友も持ち前の連携で粘り強く引き下がったが、18-20から強烈なスマッシュで決められ先行を許した。

 第2ゲームでは日本ペアが緩急をうまく使い、主導権を握る。序盤を11-5と先行すると終始リードを保ったまま、21-9でフルゲームへ持ち込んだ。

 第3ゲームは最初のポイントが我慢比べの長いラリーになった。ここをデンマークに取られたが、高橋、松友の集中力は途切れなかった。11-10とリードしてコートチェンジまで持ち込むと、そこからも互いに譲らぬ競り合いに。16-16からデンマークの3連続ポイントで突き放されかけたが、逆に5連続ポイントで逆転。驚異の粘りで試合を決めた。