SS王者高橋貢が殊勲賞/日刊オート3賞
スーパースター(SS)王座決定戦を制した高橋貢(38=伊勢崎)が、5年ぶり5回目の殊勲賞を受賞した。日刊スポーツ新聞社制定の2009年「第22回オートレース年間3賞」の表彰式が16日、東京・品川プリンスホテルで行われた。高橋には、記念盾と賞金50万円が贈られた。
高橋は進化を続け、09年を通してオートシーンの中心にいた。5SGすべてとG1プレミアムC2回優出者は、高橋ただ1人。安定感は際立っていた。SG優勝戦は(4)(5)(3)(3)(1)。永井大介、木村武之にSG連覇されて迎えたSS王座決定戦で底力を発揮して圧勝した。「一番おいしいところを取れて、1年を締められて最高だった」。片平巧に並ぶ史上最多タイのSG15冠を達成した。その勝因は、常に上を目指す向上心と決断力にある。12月には、SG優出だけでは納得出来ず、名車Fニーナから新車Fウルフへ乗り替わった。その直後、前人未到の優勝150回を成し遂げた。現状維持でもすごいのに、さらにスキルアップしている。10年度前期適用ランクでは、5期連続11度目の全国1位。NO・1勝負服イコール高橋貢、オート界の政権交代はいつ来るのだろうか。
表彰式は王者の風格を漂わせて、落ち着き払っていた。「“絶対王者”と呼ばれることは重く受け止めている。負け続けるわけにはいかないですから。“たまたま王者”ぐらいの方がいい」。ユーモアを交えて笑いを誘い、会場を盛り上げていた。高橋は数値目標を立てない。「今年は、少しでも昨年以上に賞金を稼げるように努力している」。絶えず前進を心掛けているのだ。「若い人が出てくるのは、いい刺激になる」。多くの選手から目標とされる一方で、ライバルや成長を続ける若手から吸収することを怠らない。強くなることに労力は惜しまない。
開催のグレード不問で、毎節優勝を狙いにいく。自らの整備スタンスを崩さず、レースは自然体で臨む。調整方法を工夫して、無駄を省く努力を続けている。オートに真摯(しんし)に取り組む姿勢は全選手のお手本だ。
[2010年2月17日9時3分 紙面から]
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