三浦初重賞、5番目年少記録/函館2歳S
<函館2歳S>◇10日=函館◇G3◇芝1200メートル◇2歳◇出走14頭(メジロチャンプは競走除外)
史上最速のペースで勝ち星を量産するスーパールーキー三浦皇成騎手(18)が、ついにやった! 単勝2番人気フィフスペトル(牡、加藤征)に騎乗し、鮮やかに差し切り勝ち。史上5番目の年少記録、18歳7カ月23日で初の重賞タイトルをつかんだ。勝ち時計は1分10秒7。新種牡馬キングカメハメハ産駒も早々と重賞初勝利。2着は1番人気ナムラミーティア、3着はアイアンデュークと、関東馬が上位を占めた。
三浦は冷静だった。抜群の手応えで4コーナーを回る。「内を突こう」。迷いはなかった。コンディションのいい外ではなく、馬場の真ん中へ。1頭分あいたスペースにフィフスペトルの首をねじ込むと、右ムチを振るった。先に抜け出したナムラミーティアに馬体を寄せ、一瞬にして振り切り2馬身半差の圧勝。左手で控えめにガッツポーズすると、愛馬の首を2、3度たたいてねぎらった。「うれしい。本当に強い。馬に勝たせてもらいました」。
加藤征師は「あれだけの技術があって3キロ減は大きいよ」と、三浦に全幅の信頼を置いて手綱を任せた。その期待に、スーパールーキーは発奮した。「デビュー前から乗せてもらって、思い入れがあった」。フィフスペトルは気がいいことに加え、反応が良すぎる面があった。「無駄な動きをしてはいけない」。慌てないこと、自信を持って導くことを心掛け、晴れの舞台で見事に実践してみせた。
新人でありながら「記録男」の異名を取る。初勝利はデビュー日の今年3月1日、中山の潮来特別。最速タイとなる3クラ目での特別Vを飾った。今月3日には、加賀武見元騎手を抜く史上最速の通算40勝をマーク。今回の18歳7カ月23日での重賞初制覇は、歴代5番目のスピード記録だ。現在、通算42勝。このペースでいくと武豊騎手が持つ年間69勝に迫り、抜くことも夢ではなくなってきた。
来年は師匠の河野師の計らいで米国サンタアニタかハリウッドパークに遠征する計画もある。小学6年の妹凪沙(なぎさ)さんが先日、タイのゴルフ大会で優勝。兄妹そろって海外で活躍する日も近い。その前に、国内でもう1つステップアップだ。30勝をクリアしていることで、秋にはG1に騎乗できる。周囲の期待は高まる一方だ。「期待に応えられるようじゃないといけないと思います」。皇成という名は「何事においてもトップに立てるように」という願いを込めて付けられた。重賞初タイトルは、大いなる飛躍へのスタートにすぎない。【和田美保】
[2008年8月11日8時0分 紙面から]
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