米国との国際親善試合2試合(6月2、5日)に臨むなでしこジャパンが30日、成田空港から同国に出発した。

 高倉麻子監督(48)の初陣となる。相手はリオデジャネイロ五輪金メダル大本命の世界女王。高倉監督は「行ってみないと分からないけど、楽しみです。でも結果を考えると恐怖。どんな結果になるか、想像つかないですけど、選手が気持ちよくプレーできるような状況にしたい」と笑顔で意気込みを語った。5人が代表初招集。平均年齢24歳の新生なでしこは、無欲で胸を借りる。

 女性指揮官は兼任するU-20(20歳以下)女子日本代表のパプアニューギニア遠征から28日に帰国したばかりだが、疲れの色はなし。中1日の休日は、川を散歩と、サッカーを見て、リフレッシュした。米国戦では「(選手の)ポジションも、今までやっていたところに新しいチャレンジをしたい。可能性があるなら怖がらずに、試したい」。攻守の引き出しを増やすべく、新たな思案を巡らせていた。