米国との国際親善試合2試合(6月2、5日)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」が30日、米国に出発した。初陣でいきなり世界女王に臨む高倉麻子監督(48)は「楽しみですが、結果を考えると恐怖。選手が気持ちよくプレーできるような状況にしたい」と意気込んだ。

 女子代表初の女性監督は、温めている私案の一端も明かした。主将はまだ決めておらず「誰か1人に荷物を背負わせるつもりはない」と言う。複数の主将を任命する可能性も「あるかもしれない」。個人名こそ挙げなかったが、「経験ある選手はみんなキャプテンだと思ってやって欲しい」。国際Aマッチ通算50試合以上出場のFW大儀見、MF阪口、DF熊谷、DF宇津木らが候補とみられる。

 今回の米国戦での主将も、現地に行ってから適性を見極めて決めるが「1試合目と2試合目で代わる可能性もある」。まだ手探りの段階。だが、本気でなでしこを変えようとしている。